2025/04/28

「令和の米騒動」

先日桜が咲いたと思ったら、もう葉桜に変りこれから暑い季節が到来するかと思うと少しげんなりしてきます。リクルート課 責任者のA.Mです。今回のブログもよろしくお願いします。

いつも何をテーマにブログを書こうか悩んでいますが、今回は「お米」をテーマにしてみようかと思いました。昨年の夏頃からスーパーの棚からお米が消え、価格が跳ね上がる状況となっているので困っている方も多いのではないでしょうか?

我が家では毎週末に翌週の食材を買いにいくのが定例となっていますが、昨年スーパーに行くと長蛇の列があり、妻に何に並んでいるのか確認した所お米を買う為に並んでいるという事を初めて知りました。翌週スーパーの米売り場を確認すると棚から全てのお米が消えており驚きました。平成の時代にも同様の事があった様に記憶していますが、その時は海外米を食べるか否かとか輸入時に害虫が入っているとか情報が入り乱れていた様に記憶しています。この時は割と早くに収束したと感じていましたが、今回は出口が見えない。この令和の時代に日本人の主食であるお米が簡単に買えなくなってしまいました。お米の不足から価格の高騰も著しい状況となっています。お恥ずかしい話にはなりますが、我が家では5㎏の無洗米を2,000円台で購入していたのですが現在では3,000円台~4,000円台、下手をすると5,000円に跳ね上がっています。先日5㎏の米を購入したのですが、安いもので3,500円程でした。

この現象は米の不作が原因と言われていますが、本当にそれだけが原因なのでしょうか?備蓄米の解放というニュースもありますが、購入出来る業者が大口の集荷業者に限られており、現在ではほぼJAが独占している形となっています。また、買い付けた備蓄米と同等の量を政府に戻さなければならないという条件もあり、かなりハードルが高く中小の流通業者へ回ってこないともいわれています。これを鑑みて当面米の値段が高止まりしたまま推移すると思っています。

もう一つ僕が懸念している事が海外へ国産米の輸出量が増えている事です。日本政府は国産米の需要が毎年10万トン減るとの試算をしています。そこで政府は海外へ目を向け国産米の輸出量を2024年には4万6千トンあった輸出量を2030年までに8倍の35万トンに増やしていく計画だそうです。一応農家に対して輸出用の米を作る事で補助金を出している様ですが、流通経費などを考えると採算が取れないと農家の方は語っている様です。この輸出量を出しても日本人の口に国産米が入る状況が維持できれば良いのですが、海外からの圧力に負けて海外米を輸入する為だとしたら・・・。現実に今の米不足に対して政府は海外米を輸入するという話になっていますが、時限的なものなのでしょうか。トランプ関税の問題もあり、今後日本人が日本国内で日本のお米が食べられないなんて事が現実に起こらない事を祈るばかりです。

以上の様に今回「お米」をテーマにしましたが、我々の生活には政治が密接に関係している事がわかります。政府は賃上げを推奨していますが、それ以上に物価上昇が激しく、日々の生活も苦しくなる一方です。こんな状況下で出生率を上げるなんてとんでもない話です。今年参議院選挙も控えていますが、もっと政治に関心をもって注視していきたいと思っています。