皆様ご無沙汰しております。総務責任者のKです。
昨日から非常に強い寒気が流れ込み先週と比べ寒暖差が非常に大きくなっています。また、24日から今冬一番の寒波“10年に一度の低温”になるようで、大雪の備えも必要になります。不要不急の外出をさけて、暖かくしてお過ごしください。
それでは今回は2023年11月29日以降におけるキャリアアップ助成金「正社員化コース」の変更点について見ていきたいと思います。
「キャリアアップ助成金」は、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して助成金を支給する制度になります。
■正社員化コースとは
(有期雇用労働者等を正規雇用労働者に転換等をした場合に助成金が支給されます)
拡充 ①助成金( 1人当たり)の見直し
支給対象期間を現行の「6か月」から「12か月」に拡充されます。拡充に伴い、6か月あたりの助成額を見直されています。
企業規模 | 現行 | 拡充 |
中小企業 | 57 万円 | 80 万円 |
大企業 | 42 .75 万円 | 60 万円 |
※ 現行 / 中小企業:1期(6ヶ月)で57 万円助成。
※ 拡充後 / 中小企業:2期(12ヶ月 )で80万円助成。(1期あたり40万円)
※ 有期から正規の場合の助成額。無期から正規の場合は上記の半額。
※ 1人目の正社員転換時には、③または④の加算措置あり。
拡充 ②対象となる有期雇用労働者の要件緩和
対象となる有期雇用労働者の雇用期間を現行の「6ヶ月以上3年以内」から「6ヶ月以上」に緩和されます。
対象となる有期雇用労働者の雇用期間 | 現行 | 拡充 |
6ヶ月以上3年以内 | 6ヶ月以上 |
※ 有期雇用期間が通算5年を超えた有期雇用労働者については、助成額は「 無期から正規 」の転換と同額とする。
拡充 ③正社員転換制度の規定に関する加算措置
新たに正社員転換制度の導入に取り組む事業主に対する加算措置が新設されます。
正社員転換制度を新たに規定し、当該雇用区分に転換等した場合 ※1事業所当たり加算額(1事業所当たり1回のみ) | 新 設 |
20万円(大企業 15万円) 1人目の転換時に①+③で合計100万円 (大企業75万円)助成 |
※「無期から正規」の転換制度を新たに規定した場合も同額を加算。
拡充 ④多様な正社員制度規定に関する加算措置
多様な正社員(勤務地限定・職務限定・短時間正社員)制度規定に関する加算額が増額されます。
「勤務地限定・職務限定・短時 間正社員」制度を新たに規定し、当該雇用区分に転換等した場合 ※1事業所当たり加算額(1事業 所当たり1回のみ) | 現行 | 拡充 |
9.5万円 (大企業 7.125万円) | 40万円 (大企業 30万円) 1人目の転換時に①+④で合計120万円 (大企業90万円)助成 |
※「無期から正規」の転換制度を新たに規定した場合も同額を加算。
■キャリアアップ計画書について
・キャリアアップ助成金をご利用するには、事前にキャリアアップ計画書を管轄の都道府県労働局へ提出することが必要になります。
・③、④の加算措置について、「正社員転換制度」または「多様な正社員制度」を新たに設けた日と当該雇用区分に転換した日のいずれも同一のキャリアアップ計画期間に含まれている必要があります。
・2023年10月以降、計画書をチェックボックス式に変更し、記載方法を簡素化しています。
・詳細は厚生労働省ウェブサイト等をご確認ください。
<キャリアアップ助成金>
<キャリアアップ計画様式・申請様式のダウンロード>
助成金も上手に活用し優秀な人材を確保していきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしく御願いします。
K