2023/05/29

『創業からの経緯を知る』

こんにちは!人材サービス事業部Y.Sでございます。

沖縄では梅雨入りし、近畿は来週中頃ぐらいからでしょうか・・・

ジメジメする暑さを迎える時期がきましたね。

早いもので今年一年の折り返しを迎える時期にもなります。今年も前だけを向いて、皆様も一生懸命日々努められているかと思いますが、一度振り返ってみるのも良いタイミングではないでしょうか。

さて、タイトルにもありますが、私はこのタイミングで創業まで振り返り、創業からの経緯を調べようと思い立ちました。きっかけは、あるセミナーに参加している際に講師の方からこの様な質問があったからです。

「あなたは創業者の事をどこまで知っていますか?」

「創業に至った経緯を知っていますか?」

「創業から現在に至る経緯をどこまで知っていますか?」

明確に回答出来る事は少なく、講師からはしっかりと理解しておきなさい!とご指導を頂きました。昔の話を知ったところで、過去を語れるぐらいしか役に立つ事は無いのでは?と思っていましたが、回答出来る事の少なさに恥ずかしさも感じました。

そして、とても重要な「変わらないもの」の一つであるとも感じたからです。

当社は1970年に創業され、創業者は3代目社長の叔父様が創業者です。生い立ちや創業に至った想いなどは調べられませんでしたが、その後の経緯は3代目社長より、13年程前の創業40年を迎える社内報で語られていました。

創業時は通函(かよいばこ)の回収・保管・出荷といった周辺業務のみに携わり、北摂、東大阪はおろか岡山まで出向かれていました。※通函(かよいばこ)とは製品を入れる段ボール箱のこと。

製品の製造は、全て取引先企業の正社員が従事しておられた為、当社は周辺業務のみでしかお役立ちが出来ず、大変悔しい想いをされたようです。その頃から「いつかは製造に携わりたい!」と強く想いを持たれていたのが、3代目社長のお気持ちでした。

3代目社長が入社されたのは1979年、当時の社員数は12名で年配者が多く、トラックを持ち込みされていた方も3名程いらっしゃった様です。物流職が強く、営業を出来る人材も居ない中で、3代目社長だけが営業を進められていました。

翌年1980年に製造業務の受注を1名頂き、これが現在に至る当社の第一歩となっています。

1982年、従業員も20名ほどになった頃、法人に組織変更されました。しばらくして創業者が急逝され、事業継承を含めて様々な課題を抱えられる事となった訳ですが、2代目社長として創業者の奥様が就任され、3代目社長は専務として全業務を管轄されることで事業を継続されてきました。

経営施策、税金、保険など総務・経理事務まで全て一人で務め、来た仕事はなんでも貪欲に引き受けられていたと語られています。その日を如何に凌ぐかを懸命に考えながら、取引先企業のお役に立てる事を少しずつ増やされました。

当時は、取引先企業内に事務所を構えさせて頂くことなど出来ない為、従業員の出勤チェックは取引先企業のタイムカード前で行い、一間間口のスペースを借りられる様になったのはだいぶ先であったようです。当然、座るスペースなどは無い為、壁際に板を置き、それを机代わりに立ちながら伝票作成などをされていた様です。

経営理念は2002年に策定されています。当社は北摂地区に根差した事業体であり、規模では全国展開している大手企業にはかないません。これらに対抗するためには、如何に顧客満足度を高めるかが鍵になり、それには思い切って現場に権限を与えることだと考えられました。その中で判断に迷う局面もあるであろうとの想いから、その時には経営理念に立ち返って判断するよう『正しさの追求』『既成概念の打破』を掲げられています。これを具体的に落とし込んだのが経営方針である『スピード』 『顧客本位』『チームワーク』になります。

そして2002年は私が入社した年になります。上記に書かせて頂いたのは、ほんの一部でしかありませんが、入社して21年を迎えた今だからこそ、改めて創業からの経緯を知る事で、とても重要な事に気付かされた様に感じます。また、今後の運営を考えるということの格好の材料になる事にも気付かされました。

この度も個人的な書き込みをさせて頂きましたが、温故知新というとおり「ふるきをたずねて新しきを知る」機会となれば幸いです!

今後もブログの投稿を続けていきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。